右肺管状下葉切除術後に吻合部狭窄を来したが気道インターベンションで改善した1例

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タイトル別名
  • Successful Bronchoscopic Interventions for Bronchial Anastomotic Stenosis After Sleeve Right Lower Lobectomy

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抄録

<p>背景.肺癌の根治性を落とさずに呼吸機能を温存する目的で管状切除術が注目されているが,吻合部合併症が起こりうる.右管状下葉切除術後に吻合部狭窄を来したが,気道インターベンションで改善した1例を報告する.症例.62歳男性の右肺下葉に扁平上皮癌を認め,B6区域気管支入口部から中間気管支幹に浸潤していた.右肺管状下葉切除術を行い,中葉気管支と中間気管支幹を吸収性モノフィラメント糸を用いた単結紮によるテレスコープ吻合とした.術後3か月目に吻合部の肉芽増生による狭窄から中葉完全無気肺を呈した.狭窄部肉芽を高周波スネアで焼灼しバルーン拡張術を行うことで吻合部狭窄は改善し,以降再狭窄を認めていない.結論.術後に吻合部狭窄を来しても気道インターベンションで改善する可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 41 (5), 501-505, 2019-09-25

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (1)*注記

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