排尿時腹痛を契機に発見された骨盤内リンパ管腫の1例

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タイトル別名
  • A Pediatric Case of Pelvic Lymphangioma With Painful Urination Treated by Laparoscopic Fenestration
  • 症例報告 排尿時腹痛を契機に発見された骨盤内リンパ管腫の1例
  • ショウレイ ホウコク ハイニョウジ フクツウ オ ケイキ ニ ハッケン サレタ コツバン ナイ リンパカン シュ ノ 1レイ

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抄録

<p>骨盤内リンパ管腫はリンパ管腫の中でもまれである.また一般的にリンパ管腫は不完全切除では再発することがある一方で,合併症の面から完全切除困難な場合がある.症例は7歳男児で発熱と排尿時腹痛を呈した.超音波,造影CTで下腹部~骨盤腔右側に10×7×11 cmの巨大な多囊胞性病変および拡張した右腎盂・尿管を認めた.尿道造影で前立腺球部尿道に狭小部を認めた.囊胞穿刺液の白血球はリンパ球優位であり,リンパ管腫と診断し腹腔鏡下囊胞全摘術を試みたが,囊胞背側は前立腺周囲と強固に癒着しており,術後排尿障害を懸念し,開窓術に留めた.囊胞壁を可及的に切除し,再発予防として囊胞内腔面にPGAシート貼付とフィブリン糊撒布を行った.術後経過は良好で,術後14日目に退院した.術後3年経過するが,再発や再燃なく経過している.</p>

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