舌下神経麻痺を呈した斜台部特発性肥厚性硬膜炎の1例

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  • A Case of Idiopathic Hypertrophic Pachymeningitis in the Clival Region presenting with Hypoglossal Nerve Palsy

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抄録

<p> 肥厚性硬膜炎は頭痛や脳神経症状を呈し, 硬膜の慢性肥厚性炎症を特徴とする疾患である. 腫瘤様の特発性肥厚性硬膜炎の場合, 髄膜腫との鑑別が画像上困難な場合がある. 今回われわれは, 舌下神経麻痺を呈し, 生検術にて確定診断に至った斜台部特発性肥厚性硬膜炎の1例を経験した. MRIでは髄膜腫を想起させる髄外の腫瘤性病変であり, 確定診断のために生検術を必要とした. 特発性肥厚性硬膜炎と髄膜腫では治療方針がまったく異なるため, 生検による正確な診断後に治療すべきであると考えられる.</p>

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