放射線誘発細胞傷害とタウリン

  • 山下 剛範
    鈴鹿医療科学大学大学院  医療科学研究科 鈴鹿医療科学大学 放射線技術科学科
  • 加藤 俊宏
    鈴鹿回生病院  ス ポーツ医学センター
  • 磯貝 珠美
    鈴鹿医療科学大学 放射線技術科学科
  • 具 然和
    純真学園大学 保健医療学部
  • 馬 寧
    鈴鹿医療科学大学大学院  医療科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • ホウシャセン ユウハツ サイボウ ショウガイ ト タウリン

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抄録

がん治療や原発事故は放射線被ばくの危険につな がる。電離放射線への曝露は照射された細胞で ROS とフリーラジカルを生成し、フリーラジカル生成は 酸化的ストレスにつながる。電離放射線への曝露は、 放射線誘発細胞傷害を引き起こす可能性がある。放 射線誘発細胞傷害の原因は、サイトカインと ROS に関連した炎症過程が関与しているとの報告がある。 タウリンは、抗酸化活性、抗炎症活性および細胞 内カルシウムレベルの調節を含む、いくつかの重要 な生理学的機能を有する硫黄含有有機酸である。タ ウリンは、放射線防護剤および放射線緩和剤として 使用するための魅力的な候補であるように思われる が、現時点では放射線誘発細胞傷害をどのように保 護するかは知られていない。 今回は、放射線による細胞傷害とタウリンの放射 線防護効果および放射線緩和効果について我々自身 の知見を含めて説明する。

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