副鼻腔の解剖学的バリエーションの検討

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タイトル別名
  • Analysis of Anatomical Variations in the Paranasal Sinuses

抄録

<p>副鼻腔の解剖学的バリエーションについてCTを用いて検討した報告は過去にもあるが,その頻度は様々である。当科で経験した症例について,副鼻腔の解剖学的バリエーションについて検討を行った。対象は2016年4月1日より2018年3月31日までに副鼻腔炎または鼻腔形態異常に対して初回鼻内視鏡手術を行った65症例130側である。対象は全員日本人で,年齢は6歳から96歳まで男女比は2.5:1であった。疾患は両側性副鼻腔炎が24例,片側性副鼻腔炎が26例,鼻中隔弯曲症等の鼻腔形態異常が15例であった。術前CT(冠状断および軸位断)を用いて,Onodi cellやHaller cell,頭蓋底より離れて存在する前篩骨動脈(Floating anterior ethmoidal artery: Floating AEA)の保有率を検討した。全症例中,Onodi cellは32.3%,Haller callは25.4%,Floating AEAは35.0%であった。Onodi cell,Haller cell,Floating AEAの保有率は,副鼻腔の炎症の有無による有意差を認めなった(P=0.23,P=0.17,P=0.63)。</p>

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