08測-10-口-07 パワーアシストスーツの着用が重量物の上げ下ろしを伴う作業現場における腰痛発生に及ぼす影響

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抄録

<p> 腰痛は、4日以上の休業を伴う職業性疾病の6割を占める労働災害で、床面の状態や振動、寒冷等の環境要因および体格、年齢および筋力等の個人要因を基盤に、強度の身体負荷や不用意な動作、長時間の静的作業姿勢を維持することで、その発生のリスクが高まる。本研究の目的は、パワーアシストスーツ(PAS)の着用が、重量物の上げ下ろしを伴う作業現場における腰痛発生に及ぼす影響を検討することであった。PAS群15名(平均年齢58.2±11.7歳)およびコントロール(CON)群22名(年齢45.4±11.5歳)が、1ヶ月ごとに5ヶ月間、腰痛発生の有無、発生状況およびそれに伴う作業制限について回答した。両群の月ごとの平均腰痛発生率に有意差は認められなかった(PAS群:10.7%、CON群:8.2%)。一方、CON群における欠勤あるいは作業軽減を余儀なくされる腰痛の発生率は、PAS群よりも有意に高かった(それぞれ23.3%および0%)。以上から、PASは欠勤あるいは作業軽減を伴う重篤な腰痛発生の抑制に寄与すると示唆された。</p>

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  • CRID
    1390565134808814848
  • NII論文ID
    130007770370
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.222_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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