「共生」の視点を踏まえたこれからの体育の授業づくり
抄録
<p> 新学習指導要領では、体力や技能の程度、性別や障害の有無等に関わらず、運動の多様な楽しみ方を共有することができるよう留意することが明記された。このことは、多様性を認める共生社会の実現に向けて、学校教育全体でどのように取り組んでいくかを問うものであった。これまでの体育の授業では、児童生徒の技能差をどのように解消していくかが課題としてあげられてきた。また、中学校や高等学校になると、男女によって体力や技能に差がみられるようになるため、男女別習による体育の授業が多く行われてきた。さらに、文部科学省が2012年に実施した調査では、約6.5%の割合で発達障害の可能性のある児童生徒が通常の学級に在籍している可能性があることが示唆されている。したがって、これからの体育の授業づくりでは、体力や技能の程度、性別や障害の有無にかかわらず、すべての児童生徒が運動やスポーツの楽しさや喜びを享受できるような授業づくりが求められるといえよう。そこで本シンポジウムでは、共生の視点を、新学習指導要領に示された①技能差、②性差、③障害の有無から捉え、これらを踏まえた、これからの体育の授業づくりについて検討することとした。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 70 (0), 58_1-58_1, 2019
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390846609785564288
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- NII論文ID
- 130007770771
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可