便鉢内を流れる模擬排尿形状の画像認識による流率推定

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抄録

<p>人の排尿に関わる検査として尿流量測定がある.一般的な便器を用いて普段通りの排尿を行った際の測定を可能にするために、これまでに画像を用いた放射液体の流量計測方法が提案されている。この方法は排出されてから便器に到達するまでの間をカメラで撮影し、多重円柱モデルに基づいてその動画像から尿流率を精度良く計算する。しかしながら実用上は、放射流脈線が画像上で放物線近似できるという仮定や、液体の放物運動を鉛直平面内に限定するといった制約から、精度良く適用できる状況が限られていた。そこで我々は空中ではなく、放射された液体が便鉢に当たってから溜水に向かって流れるまでの流れ方に着目した。便鉢に当たる際のエネルギーの強さや入射角度によってその流れ方は様々であるが、その際の画像特徴をもとに事前に用意した模擬画像データベースで認識することで流率を推定する手法を提案する。これにより、従来の放射液体測定の条件に当てはまらない排尿についても排尿量、尿流率、排尿時間、尿流率曲線パターンなどの診断や健康管理の助けとなる指標が算出できる可能性を示した。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S123_2-S123_2, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184858524800
  • NII論文ID
    130007776478
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s123_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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