気胸の手術創に発生した胸壁デスモイドの1手術例

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タイトル別名
  • A resected case of chest wall desmoid tumor following thoracoscopic surgery for spontaneous pneumothorax

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抄録

<p>症例は33歳,男性.2年前に右自然気胸に対して胸腔鏡下ブラ切除を施行された.今回検診で胸部X線異常影を指摘され当院受診.胸部CTで前回の気胸手術創に一致する右胸壁腫瘍を指摘された.手術は腫瘍を第4,5肋骨・肋間筋とともに一塊にして切除し,その後胸壁再建を行った.病理検査では紡錘形の腫瘍細胞からなるデスモイド腫瘍で肋骨・肋間筋への浸潤を認めたが,完全切除と診断された.術後12年経過したが再発を認めていない.胸壁デスモイドは稀な疾患であるが,胸部手術創に発生した腫瘍の鑑別疾患として考慮すべき疾患である.</p>

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参考文献 (18)*注記

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