高温高圧下での鉄-珪素合金の弾性波速度測定

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タイトル別名
  • Elastic wave velocity measurements of iron-silicon alloy under high pressure and temperature conditions

抄録

惑星核を模擬した鉄-珪素合金に対して、圧力6 GPa、温度1873 Kまでの条件下で物性(密度・弾性波速度)測定に成功し、その温度・圧力依存性を決定した。本実験で用いたFe-10at%Si系では、体心立方格子構造(bcc)のみ1相と面心立方格子構造(fcc)のみ1相、bcc+fccの2相共存の3つの状態が観察された。bcc単相とfcc単相の物性比較から、結晶構造由来による違いを明らかにした。bcc構造においては同じ密度条件で純鉄とも比べ、珪素の付加による弾性波速度の上昇を確認した。また、fcc構造は水星や火星核条件下で安定であると考えられるため、本研究で得られた弾性特性と将来観測されるデータの比較から惑星核に対する新しい知見を得られることが期待される。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184863473152
  • NII論文ID
    130007785835
  • DOI
    10.14824/jakoka.2017.0_103
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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