在宅ハイフローセラピーの現状

• 富井 啓介

  神戸市立医療センター中央市民病院

• 門脇 徹

  国立病院機構松江医療センター

• 北島 尚昌

  公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院

• 福井 基成

  公益財団法人田附興風会医学研究所北野病院

• 永田 一真

  神戸市立医療センター中央市民病院

• 堀江 健夫

  前橋赤十字病院

• 阿部 博樹

  プラーナクリニック

• 奥田 みゆき

  枚方公済病院

• 丞々 弥生

  神戸市立医療センター中央市民病院

• 坪井 知正

  国立病院機構南京都病院

• 仁多 寅彦

  聖路加国際病院

• 蝶名林 直彦

  聖カタリナ地域包括ケア病院

書誌事項

タイトル別名

• Long-term high flow nasal cannula oxygen therapy

抄録

慢性呼吸不全に対する在宅長期ハイフローセラピーは，解剖学的死腔の洗い出し，相対湿度100％の加湿，呼気時陽圧換気，低侵襲のインターフェイス，高流量システムによる安定したF_IO₂供給などにより，COPD，気管支拡張症，拘束性換気障害などで有効性が期待される．特にCOPDに関しては夜間就寝中の使用で夜間及び日中のPaCO₂低下，QOL改善，増悪抑制などがランダム化比較試験で示されており，PaCO₂が 45 mmHg以上 55 mmHg未満，もしくは 45 mmHg未満でも夜間低換気を認めるような場合が適応と考えられる．臨床試験における長期ハイフローセラピーの有害事象は軽微なもののみであったが，導入にあたっては入院の上，動脈血ガスや経皮酸素飽和度，経皮CO₂分圧，バイタルサインなどをモニターしながら適切な流量とF_IO₂，加湿温度を設定し，さらに鼻カニュラの装着や加湿用水，機器の管理教育などを十分に行う．

収録刊行物

• 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌

  日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 28 (2), 291-297, 2019-11-30

  一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会

キーワード

• ハイフローセラピー
• 高流量鼻カニュラ酸素療法
• ネーザルハイフロー
• 在宅酸素療法
• 慢性呼吸不全
• COPD
• 気管支拡張症

詳細情報

• CRID: 1390002184869860992
• NII論文ID: 130007791059
• DOI: 10.15032/jsrcr.28.2_291
• ISSN: 21894760
• ISSN: 18817319
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2020182812
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可