新生児集中治療室における医療器具関連感染サーベイランス

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  • Device-associated infections surveillance in neonatal intensive care units

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抄録

<p>新生児集中治療室(neonatal intensive care unit:以下,NICU)における医療器具関連感染サーベイランスの対象は,中心ライン関連血流感染(central line-associated bloodstream infection:以下,CLABSI)と人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia:以下,VAP)である。NICUは患者の重症度に応じて2つのレベルに層化され,さらに出生体重カテゴリーによって5群に層化されている。CLABSIの発生率の分布は,0の施設が75%を占めており,2013年のNHSNデータとのSIRを用いた比較では0.8で,中心ラインの使用比は,NHSNのデータよりも,JHAISのデータの方が低い傾向にあった。VAPの2013年のNHSNデータとのSIRを用いた比較では2.1で,日本では米国よりもVAPが多く発生していると解釈できる。人工呼吸器使用比は,NHSNのデータと比較すると同程度であった。NICUのCLABSIとVAPの発生率の推移をみると,CLABSIとVAPの発生率は年々減少しており,直近1年間はJHAIS登録施設からの報告数は0件であった。</p>

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