だるま型の形状を呈したBednar腫瘍

書誌事項

タイトル別名
  • Case of a Gourd-shaped Bednar Tumor

抄録

<p>37歳,女性。約4年前に腰部の腫瘍に気づいた。徐々に大きくなり,201x年11月,腫瘍の部分をぶつけて出血したため近くの病院を受診し,当科を紹介された。初診時,腰部右側に手拳大で,だるま型の形状を呈する紅色腫瘤を認めた。腫瘤は皮膚と連続する母結節と,皮膚と連続せず母結節と連続する娘結節とから構成されていた。母結節の紅色調の部分と黒色斑を各々,4 mmパンチ生検した。どちらも真皮内にCD34陽性の紡錘形の腫瘍細胞が錯綜して増生していた。黒色斑部ではメラニン含有細胞が散在していた。Bednar腫瘍と診断し,側方は皮下に腫瘍を触れる部分から20 mm離して,深部は一部胸腰筋膜をつけて切除し,modified rhomboid flapで再建した。自検例の病理組織学的所見や過去の文献をもとに,Bednar腫瘍の発生起源について考察し報告する。</p>

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参考文献 (8)*注記

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