PTGBD後に腹腔鏡下胆囊亜全摘術を行った気腫性胆囊炎の1例

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  • Laparoscopic Subtotal Cholecystectomy after Percutaneous Transhepatic Gallbladder Drainage for a Case of Emphysematous Cholecystitis

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抄録

<p>症例は80歳,男性.他院入院中に気腫性胆囊炎を発症し,保存的に加療された.腹腔内膿瘍を認めたため,発症14日後に当院に搬送された.全身状態は安定していたが発症時期と膿瘍形成を考え,入院時点での手術は困難と判断した.局所の炎症をコントロールする目的でPTGBDを施行し,50日後に待機的手術を行った.膿瘍の影響で胆囊壁と周囲組織が硬化していたため,critical viewの術野確保が困難であった.胆囊頸部を切開し,腹腔鏡下胆囊亜全摘術を行った.摘出した胆囊は大部分が壊死しており,感染コントロールのため手術は必要であったと考えた.気腫性胆囊炎は高度な炎症を伴い,組織は時間経過とともに線維性に変化し硬化する.気腫性胆囊炎保存的治療後で高度線維化を伴う症例の手術においては,腹腔鏡下胆囊亜全摘も考慮すべき術式の1つである.</p>

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