後縦隔ミュラー管囊胞の一切除例

  • 須﨑 剛行
    星ヶ丘医療センター呼吸器外科
  • 澤端 章好
    星ヶ丘医療センター呼吸器外科 奈良県立医科大学胸部・心臓血管外科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • A case of resected Mullerian cyst in posterior mediastinum

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抄録

<p>症例は44歳,女性で,喀痰を契機に来院した.胸部CTにおいてTh4-5右側に最大径2 cmの後縦隔結節を認めた.子宮筋腫と,帝王切開の手術歴があった.神経原性腫瘍を疑い,胸腔鏡下に摘出した.肉眼的には,結節は薄壁の囊胞であり,交感神経や気管支,食道との連続性はなかった.病理組織診断では,囊胞壁は丈の低い立方上皮で裏打ちされ,一部に線毛を有しており,ER,PgRに陽性を示した.よって,ミュラー管囊胞と診断した.術後合併症なく,経過は良好であった.閉経前後の女性の後縦隔囊胞には,ミュラー管囊胞の可能性を考慮する必要がある.</p>

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