分娩第2 期遷延と妊娠期姿勢との関連性についての検討

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抄録

目的：当院の分娩では第2 期が遷延する症例が増加している．現代女性の生活スタイルの変化と分娩第2 期を遷延の関係が推察されるが，本研究は分娩第2 期遷延と妊娠期の姿勢との関連性を明らかにすることを目的として行った．方法：当院で経腟分娩した産婦26 名（初産婦7 名，経産婦19 名）を対象とした．妊娠前・後期の日常でよく行う姿勢とマイナートラブルについてのアンケート調査，体の正面と側面からの姿勢の計測，分娩帰結を調査し，分娩第2 期との関連性を検討した．結果：分娩第2 期遷延のリスク因子に，高齢・低身長・肥満妊婦・過度な体重増加があげられるが，該当する妊婦はなく．姿勢のゆがみと分娩第2 期の遷延には関係が認められなかった．妊娠前期から後期にかけての姿勢の変化が正常群と遷延群では一致せず，遷延群における姿勢のパターン変化は分娩第2 期が遷延するリスクの一因子となる可能性が示された．分娩開始直前の胎向と児頭の回旋や，胎児の進入軸は検討できなかったが，遷延群での姿勢変化のパターンは児の進入に影響して，分娩第2 期遷延のリスクの一因子となる可能性が考えられた．また，妊娠後期になると多くの妊婦が増大する腹部とのバランスを取るために腰仙椎後傾の姿勢となっている傾向にあった．

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390565134838591104
  • NII論文ID
    130007814590
  • DOI
    10.32294/mch.23.1_20
  • ISSN
    24348368
    13430866
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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