カルボキシデシルトリシロキサンを含むα型水和結晶相の発見とその物理化学的特性

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the α-Form Hydrated Crystalline Phase Containing Carboxy Decyl Trisiloxane and its Physicochemical Properties
  • カルボキシデシルトリシロキサン オ フクム aガタ スイワ ケッショウソウ ノ ハッケン ト ソノ ブツリ カガクテキ トクセイ

この論文をさがす

抄録

<p>α型水和結晶相とは界面活性剤や脂質が形成する水和結晶相の一つである。化粧品の分野ではとくにoil-in-water(O/W)型エマルションの水相に粘度を付与し,系全体をゲル状に安定化させる目的で汎用され,αゲルとも呼ばれている。本研究では,新たにシリコーン系界面活性剤であるカルボキシデシルトリシロキサン(CDTS)を合成し,CDTS/ポリオキシエチレン(5モル)グリセリルモノステアレート(GMS-5)/高級アルコール/水からなる新規α型水和結晶相の検討を行った。得られたサンプルの物理化学的特性は小角広角X線散乱(SWAXS),示差走査熱量測定(DSC),diffusion-ordered NMR spectroscopy(DOSY)により評価した。その結果,CDTS,GMS-5,高級アルコールすべての分子が一つの水和結晶相の中に組み込まれていることを明らかにした。</p>

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 93 (3), 70-72, 2020-03-20

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ