陽イオン界面活性剤と油分の混合吸着膜形成を応用した界面の状態制御

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タイトル別名
  • Controlling Interfacial Properties Using Mixed Adsorbed Film Formation of Surfactant and Oil
  • ヨウイオン カイメン カッセイザイ ト ユブン ノ コンゴウ キュウチャクマク ケイセイ オ オウヨウ シタ カイメン ノ ジョウタイ セイギョ

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抄録

<p>界面活性剤の吸着膜には,三次元の気体,液体,固体に相当する状態として,気体膜,(液体)膨張膜,(液体)凝縮膜が存在するが,(1)吸着密度が高くなるにつれ,親水基間の静電反発,あるいは水和反発力が大きくなる,(2)溶液中でミセル形成が起こると吸着量がほぼ一定になるなどの要因があり,(液体)凝縮膜は,溶解度が低く,親水基の小さい長鎖アルコールなど,限られた物質でしか観測されない。本稿では,市販の陽イオン界面活性剤に油分を混合する独自の方法によって(液体)膨張膜→(液体)凝縮膜への相転移を実現し,さらに,相転移にともなう界面物性の変化を使って乳化安定性を制御する筆者らによる新しい試みについて紹介する。</p>

収録刊行物

  • 色材協会誌

    色材協会誌 93 (3), 73-77, 2020-03-20

    一般社団法人 色材協会

参考文献 (17)*注記

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