増悪する下痢症状で発症したコリン作動性クリーゼの1例

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  • A case of cholinergic crisis with persistent watery diarrhea

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抄録

<p>症例は79歳男性,持続する水様下痢を主訴に受診した.下痢以外の症状は認めず待機的に大腸内視鏡検査を予定したが,全身状態が悪化して救急搬送され集中治療室へ入室となった.大量補液,昇圧剤投与,人工呼吸管理後も循環動態の改善がえられなかったが,服薬歴から臭化ジスチグミンによるコリン作動性クリーゼを鑑別に挙げ,硫酸アトロピンを投与したところ全身状態の劇的な改善を認め,第35病日に退院となった.</p>

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