電気けいれん療法による誘発痙攣の有効性評価としての瞳孔径変化

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タイトル別名
  • Evaluating the Efficacy of Convulsion Induced by ECT by Pupil Reactions

抄録

<p>電気けいれん療法(ECT)の治療効果の判定項目の一つである交感神経の興奮の程度は,麻酔薬や降圧薬などの影響により,判定が難しい.瞳孔反応が交感神経の指標になることから電気刺激直後の瞳孔反応が電気けいれん療法による誘発痙攣の有効性の評価の一因になる可能性を検討した.自動赤外線瞳孔計を用いて電気刺激直後の対光反射の程度と脳派上の痙攣の発現との関連を検討したところ,電気刺激直後の光刺激による瞳孔収縮率の程度が小さいほど痙攣の発現は有効であった.本研究は,電気刺激直後の瞳孔反応は電気けいれん療法の治療効果判定の指標の一つになりえる可能性を示唆する結果であった.</p>

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参考文献 (9)*注記

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