心肺機能停止事案における現場滞在時間短縮の一方策

DOI Web Site

書誌事項

タイトル別名
  • One measure for shortening the on-site stay time in cardiopulmonary arrest cases: Consideration on utilization of one person CPR
  • 心肺機能停止事案における現場滞在時間短縮の一方策 : 一人法CPRの有効性についての検討
  • シンハイ キノウ テイシ ジアン ニ オケル ゲンバ タイザイ ジカン タンシュク ノ イッポウ サク : ヒトリホウ CPR ノ ユウコウセイ ニ ツイテ ノ ケントウ
  • ―一人法CPRの有効性についての検討―

この論文をさがす

抄録

<p>目的：心肺機能停止傷病者に対するアドレナリン投与などの早期医療介入は，心拍再開率を改善させることが期待されるが，現在のプロトコルは救急隊員3名のうち2人にバッグバルブマスクを用いた心肺蘇生法を行うよう規制している（二人法CPR）。これは特定行為遅延の原因になっている可能性がある。今回，われわれはポケットフェイスマスクを使用した1人の隊員によるCPR（一人法CPR）が，この遅延を短縮できると考えた。方法：一人法と二人法について，①CPRの質（胸骨圧迫の回数，深さ，リコイル率，テンポ，人工呼吸の換気回数，換気量，②傷病者接触から静脈穿刺までに要した時間を比較した。結果：①胸骨圧迫の深さを除き，2つの方法でCPRの質に有意差はなかった。②傷病者接触から静脈路確保までの時間は一人法で32秒〜42秒短縮した。結論：一人法CPRはCPRの質を損なうことなく，静脈穿刺までに要する時間を有意に短縮した。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ