中枢性難治性そう痒症治療薬の開発とかゆみの作用機序

DOI
  • 長瀬 博
    筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)
  • 沓村 憲樹
    筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)

抄録

鎮痛作用に関与するオピオイド受容体にはμ、δ、κの3つのタイプがあり、依存性はμ受容体を介して発現する。長瀬らは、独自のモルヒナン構造を母核としたκ受容体選択的作動薬ナルフラフィンの創出し、難治性そう痒症治療薬として上市に成功した。また、ナルフラフィンを用いて、なぜ引っ掻くと痒みが鎮まるのかという長年の謎の解明に迫った。さらに、鎮痛薬として開発したδ受容体作動薬の光学異性体が、アトピー性の痒みに関与するMRGPRX2に作動活性を示す事も見出した。

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 56 (9), 846-850, 2020

    公益社団法人 日本薬学会

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390285300186902784
  • NII論文ID
    130007894770
  • DOI
    10.14894/faruawpsj.56.9_846
  • ISSN
    21897026
    00148601
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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