糖尿病モデル動物であるSDT fattyラットにおけるCDAA食ならびにHF食の肝臓及び脂肪組織に及ぼす影響

DOI
  • 万代 康平
    東京農業大学大学院 農学研究科 食品安全健康学専攻
  • 美谷島 克宏
    東京農業大学大学院 農学研究科 食品安全健康学専攻 東京農業大学大学院 農学研究科 食品栄養学専攻 東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科
  • 山口 彩音
    東京農業大学大学院 農学研究科 食品安全健康学専攻
  • 山本 敦也
    東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科
  • 町田 七海
    東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科
  • 森田 茉穂
    東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科
  • 岩本 健志郎
    東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科
  • 煙山 紀子
    東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科
  • 篠原 雅巳
    日本クレア株式会社 東京AD部
  • 太田 毅
    京都大学大学院 農学研究科 応用生物科学専攻 生体機構学分野
  • 中江 大
    東京農業大学大学院 農学研究科 食品安全健康学専攻 東京農業大学大学院 農学研究科 食品栄養学専攻 東京農業大学 応用生物科学部 食品安全健康学科

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation of CDAA and HF diet on liver and adipose tissue in SDT fatty rats, obese type 2 dibetic animals

抄録

<p>【目的】肥満2型糖尿病モデル動物であるSDT fatty (f) ラットにコリン欠乏メチオニン低減アミノ酸食(CDAA)または高脂肪食(HF)を給餌し、肝臓及び腹腔内白色脂肪に及ぼす影響について検討した。</p><p>【材料・方法】実験は、17週齢のSDT f及びSD雄性ラットに基礎食(CE2:日本クレア社)、HFまたはCDAA(リサーチダイエット社)を4週間自由給餌させ、21週齢時に解剖、採血後に主要臓器を採取し、各種解析を実施した。</p><p>【結果】体重は、SDラットで全群順調に増加したが、SDT fラットのCE2及びCDAA群で4週目に減少した。最終体重は、両系統共にHF群で最も高かった。肝重量は、SDラットでCDAA群が最も高値を示し、SDT fラットでCE2群が最も高かった。脂肪重量は、両系統共にHF群で高かった。血液生化学検査では、SDラットのCDAA群でALT及びAST活性が高値を示したが、SDT fラットに同変化が見られず、HF群でTG濃度の著増のみが見られた。血糖値は、SDT fラットで明らかに高かったが、餌による差がなかった。病理組織学的検査では、両系統共にCDAA及びHF群で肝細胞の脂肪化が認められたが、SDTfラットがSDラットより弱かった。脂肪では、両系統共にHF群で脂肪細胞の肥大が見られ、SDT fラットでより明らかであった。白色脂肪組織の遺伝子発現解析では、炎症系関連遺伝子及びミトコンドリアの脱共役能に関連するUCP1がSDT fラットのHF群で高値を示した。</p><p>【考察】SDT fラットでは、SDラットと比較して、特殊飼料の脂肪肝誘発効果が弱く、HFの内臓脂肪蓄積効果が強かった。現在、その機序の解明を進めている。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390567172568465152
  • NII論文ID
    130007898509
  • DOI
    10.14869/toxpt.47.1.0_p-93s
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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