波浪による捨石堤施工途中の被災変形特性に関する研究

  • 酒井 大樹
    熊本大学大学院 自然科学教育部
  • 辻本 剛三
    熊本大学大学院 先端科学部
  • 金澤 剛
    東洋建設(株) 土木事業本部総合技術研究所鳴尾研究所
  • 神田 泰成
    東洋建設(株) 土木事業本部総合技術研究所鳴尾研究所

書誌事項

タイトル別名
  • A STUDY ON THE DAMAGE CHARACTERISTICS OF RUBBLE MOUND DURING CONSTRUCTION BY WAVES
  • ハロウ ニ ヨル ステイシテイ セコウ トチュウ ノ ヒサイ ヘンケイ トクセイ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

<p> 施工途中の捨石堤に台風等による高波浪が作用し,被災することが現場で問題となっている.しかし,施工中の捨石堤に着目した研究は十分ではなく,捨石堤の被災過程や変形特性については不明瞭な点が多い.そこで本研究では,施工途中の捨石堤の被災変形特性について検討した.天端高の低下は,天端幅が広いケースで緩やかになり,沖側への被災は波が作用してから1時間(現地換算)でピークを迎えた.統計学において分布形状の非対称性を示す歪度で捨石堤形状の評価したところ,波形勾配H1/3/L > 0.03では常に岸側に歪んだ形状となることがわかった.捨石堤の変形形状に関しては,天端幅と波長の比である相対天端幅WT/L ≒ 0.025で歪度が正となり,WT/L > 0.075で歪度が負となることがわかった.本研究結果は,現地において施工中に被災を受けた捨石堤の被災メカニズムを把握するための一助となることを期待する.</p>

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