頭頸部癌患者に対する強度変調放射線治療中の体重減少に関する検討

• 松﨑 秀信

  岡山大学病院歯科放射線・口腔診断科

• 勝井 邦彰

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科陽子線治療学講座

• 松﨑 久美子

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯科保存修復学分野

• 長本 幸子

  岡山大学病院看護部

• 高原 陽子

  岡山大学病院看護部

• 久保 和子

  岡山大学病院薬剤部

• 梶清 友美

  岡山大学病院看護部

• 水川 展吉

  岡山大学病院口腔外科再建系

• 假谷 伸

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座

• 𠮷山 昌宏

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯科保存修復学分野

• 浅海 淳一

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科歯科放射線学分野

• 木股 敬裕

  岡山大学大学院医歯薬学総合研究科形成再建外科学講座

書誌事項

タイトル別名

• Evaluation of weight loss during intensity-modulated radiation therapy for head and neck cancer patients

抄録

頭頸部癌に対する放射線治療を受けた患者の体重減少の予測因子について，後方視的に検討を行った。2016年1月〜2018年12月までに初回治療として根治的強度変調放射線治療を受けた43例を対象とした。全例化学療法が併用されていた。38例で5％以上の体重減少を，15例で10％以上の体重減少を認めた。10％以上の体重減少に関する単変量解析では，年齢，頸部リンパ節転移の存在，肉眼的腫瘍体積の大きさ，予防域を含めた全ての計画標的体積の大きさ，口腔の最大線量，歯の状態（上顎および/あるいは下顎が無歯顎）が有意な因子であった。性別，BMI，PS，原発部位，T因子，糖尿病，胃瘻造設，口腔の平均線量は有意な因子ではなかった。多変量解析では，年齢，歯の状態が有意な因子であった。これらの結果から，強度変調放射線治療を受ける頭頸部癌患者では，若年者，有歯顎者であることが10％以上の体重減少の予測因子であることが示唆された。

収録刊行物

• 頭頸部癌

  頭頸部癌 46 (3), 264-269, 2020

  日本頭頸部癌学会

キーワード

• 頭頸部癌
• 強度変調放射線治療
• 体重減少
• 予測因子

詳細情報

• CRID: 1390004951540379648
• NII論文ID: 130007939111
• DOI: 10.5981/jjhnc.46.264
• ISSN: 18818382
• ISSN: 13495747
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjhnc/46/3/46_264/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2021037110
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可