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- 川村 紀子
- 海上保安庁海上保安大学校
書誌事項
- タイトル別名
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- Magnetic measurements as a forensic geology tool: A review
- ホウ チシツガク ノ ツール ト シテ ノ ジキ ソクテイ : レビュー
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抄録
<p>法地質学は事件や事故の発生現場から証拠品として採取された鉱物,岩片,土壌,堆積物や浮遊物質を異同識別することを目的として,その技術や手法を研究する学問分野の1つである.本稿は,これらの証拠品の磁気測定について述べる.磁気測定は,化学分析よりも比較的速く,非破壊で証拠品や対照試料中の磁性鉱物量や種類,粒形を調べることのできる有効な方法である.岩石磁気学,環境磁気学そして考古磁気学で用いられている手法を法地質学で応用した例を紹介する.土壌の被熱跡,埋没や攪乱跡の結果,また道路堆積物と海洋の浮遊物質の磁気測定によって由来を調べた研究例を述べる.今後,法地質学分野において磁気測定がさらに応用されるためには,土壌での降水による磁性鉱物の反応速度の解明,広域的な土壌の磁気情報のデータベース,そして少量の試料や磁化の弱いサンプルの測定のための新たな測定方法の開発が重要であると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 地質学雑誌
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地質学雑誌 126 (8), 459-470, 2020-08-15
一般社団法人 日本地質学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390849376465066240
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- NII論文ID
- 130007940796
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- NII書誌ID
- AN00141768
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- ISSN
- 13499963
- 00167630
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- NDL書誌ID
- 030647505
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可