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- 赤松 利恵
- お茶の水女子大学基幹研究院自然科学系
書誌事項
- タイトル別名
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- Lifestyle Advice after a Health Check: Focusing on Changing Eating Behavior
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抄録
<p> 食行動は他の健康行動と比較して、変容させるのが難しいとされている。本稿では、食行動の特徴を踏まえて、健診後の生活習慣改善指導において、食行動の変容を促すポイントを解説する。</p><p> まず、行動視点で受診者の話を聴くことである。食行動変容を促すには、食物視点と行動視点の両方のアドバイスが必要である。もし、エネルギーや栄養素といった食物視点のアドバイスだけに偏ると、「わかっているけど、できない」人を生んでしまう。習慣化された行動は、行動の鎖のように連なってパターン化されている。行動の鎖をイメージしながら、食生活を把握することで、問題行動にたどりつかないよう、鎖をどこで切ればよいかを提案できる。</p><p> 次に、自信を高める情報提供を行うことがあげられる。行動変容の準備性を「重要性」と「自信」の二軸で考えると、「重要性」は高いが、「自信」が低い人が「わかっているけど、できない」人である。この人たちには、「重要性」を高めるより、「自信」を高める方が時間を有効に活用できる。「自信」を高めるためには、行動ができなくなりそうな場面(誘惑場面)で、どのような対策がとれるかといった情報が、有効である。</p><p> 最後に、食物の情報を提供する際は、料理・食事レベルの情報にすることがあげられる。食物の情報には、栄養素・食品・料理・食事・行動レベルがあるが、栄養素や食品レベルの場合、自己評価が難しく、実践もしにくい。料理・食事レベルに置き換えてアドバイスすることが望まれる。</p><p> 健診後の生活習慣改善指導は、時間が限られており、栄養素レベルまでの評価とアドバイスは難しい。標準的な質問票をうまく活用し、行動視点から話を聴き、「それだったら、できそう」と思ってもらえる指導を心がけることが重要である。</p>
収録刊行物
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- 総合健診
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総合健診 47 (6), 647-652, 2020-11-10
一般社団法人 日本総合健診医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391975276377123328
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- NII論文ID
- 130007948970
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- ISSN
- 18844103
- 13470086
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可