書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Robot-assisted Abdominoperineal Resection for Local Recurrence of T1a Cancer of the Lower Rectum after 6 Years of Curative ESD
抄録
<p>【はじめに】内視鏡的粘膜剥離術(ESD)後,追加切除考慮因子がない症例でも数%の再発例がある.</p><p>【症例】77歳,女性.下部直腸から肛門管にかけて発生した側方発育型大腸腫瘍に対しESDを施行した.病理は42×34mm,tub1>tub2,pT1a(SM 200μm),ly0,v0,pHM0,pVM0,BD 1で追加切除の適応はなかった.6年後に直腸癌が局所再発し,ロボット支援下直腸切断術を行った.病理学的にも局所再発の診断を得た.</p><p>【考察】新因子を追加治療基準に加える取り組みが現在も行われ,その1つとしてMUC1陽性が報告されており,本症例は陽性であった.また,腫瘍径20mm以上は有意に再発が多いといわれている.ESD6,7年後の再発例も報告されており長期フォローが必要な症例が存在する.</p><p>【結語】下部直腸T1a癌ESD6年後の局所再発例を経験した.根治的T1直腸癌のESD後のフォローは長期間を要する.</p>
収録刊行物
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- 日本大腸肛門病学会雑誌
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日本大腸肛門病学会雑誌 74 (1), 33-38, 2020
日本大腸肛門病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1391131406292319744
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- NII論文ID
- 130007959736
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- ISSN
- 18829619
- 00471801
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可