胃GISTとの鑑別が問題となったsolitary fibrous tumorの1例

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タイトル別名
  • A Case of Solitary Fibrous Tumor Difficult to Distingwish from GIST of the Stomach
  • 症例 胃GISTとの鑑別が問題となったsolitary fibrous tumorの1例
  • ショウレイ イ GIST ト ノ カンベツ ガ モンダイ ト ナッタ solitary fibrous tumor ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は32歳の女性で,検診の腹部超音波検査にて腹腔内腫瘤を指摘された.上部消化管内視鏡検査では胃体上部後壁に径30mmの粘膜下腫瘍様の隆起を認めた.超音波内視鏡下穿刺吸引生検を施行したところ,紡錘形細胞を認めた.腹部MRIおよびCTでは胃体上部後壁に接する径30mmの病変を認めた.以上より,管外発育型の胃gastrointestinal stromal tumorを疑い鏡視下手術を行った.膵尾部頭側の後腹膜下に径30mmの腫瘤を認め,摘出術を行った.胃壁との連続性は認めなかった.組織像にて腫瘤は紡錘型細胞により構成されていた.免疫染色を施行したところ,CD34 (+),c-kit (-)であった.遺伝子変異検索を施行したところ,c-kit遺伝子変異 (-),PDGFRA遺伝子変異 (-)であった.以上よりsolitary fibrous tumorと診断した.</p>

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