神経原性肺水腫をきたした左内頸動脈閉塞症の1例

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  • A case of neurogenic pulmonary edema due to left internal carotid artery occlusion

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抄録

<p>症例は,79歳,女性.意識障害,全失語,左共同偏倚,右片麻痺で発症し,胸部X線とCTで肺水腫,低酸素血症を認めた.頭部MRAで左内頸動脈から中大脳動脈は描出されず,MRIでは島皮質を含む左中大脳動脈全域に梗塞を認めた.左内頸動脈閉塞症に対して経皮的血栓回収療法を施行しTICI3の再開通を得た.呼吸状態が悪化し経皮的血栓回収療法直後に気管内挿管行い,人工呼吸器管理を行った.肺水腫は第2病日には著名に改善,第3病日には消失し呼吸状態も改善した.経胸壁心臓超音波,心電図では,心疾患はなく脳梗塞に伴い二次性に生じた神経原性肺水腫と診断した.本症例は左島皮質梗塞が神経原性肺水腫の引き金になったと考えられた.</p>

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