超音波内視鏡下肝管胃吻合術(EUS-HGS)施行後に自然排石した胆管空腸側側吻合術後肝内結石の1例

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  • SPONTANEOUS MIGRATION OF INTRAHEPATIC BILE DUCT STONES TO THE INTESTINE AFTER PERFORMING ENDOSCOPIC ULTRASOUND-GUIDED HEPATICOGASTROSTOMY: A CASE REPORT

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抄録

<p>48歳男性.19歳時に十二指腸潰瘍のため幽門側胃切除術を施行された.その際に胆道損傷を来たし,術後に胆管空腸吻合術を追加で施行された.2019年に腹痛・発熱のため近医を受診し,腹部CTで肝内胆管に多数の結石を認め,急性胆管炎と診断された.当科に紹介となり,バルーン内視鏡を用いてERCPを試みたが,吻合部に到達不能であった.超音波内視鏡下肝管胃吻合術(EUS-guided hepaticogastrostomy;EUS-HGS)を施行し,片ピッグテイル型プラスチックステントを留置した.速やかに胆管炎は改善し,二期的な結石除去を企図したが,HGS2カ月後の胆管造影では結石はすべて消失していた.EUS-HGS施行後に肝内結石が自然排石した例はこれまでに報告がなく,貴重な症例と考えられる.</p>

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