容器包装リサイクル法の見直しについて

書誌事項

タイトル別名
  • Proposed Revision of Packaging Waste Recycling Act
  • 容器包装リサイクル法の見直しについて : 実現可能性を踏まえた拡大生産者責任の適用を中心として
  • ヨウキ ホウソウ リサイクルホウ ノ ミナオシ ニ ツイテ : ジツゲン カノウセイ オ フマエタ カクダイ セイサンシャ セキニン ノ テキヨウ オ チュウシン ト シテ
  • —Application of the Extended Producer Responsibility and Feasibility of the Revision—
  • ――実現可能性を踏まえた拡大生産者責任の適用を中心として――

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抄録

拡大生産者責任 (EPR) を踏まえつつ,容器包装リサイクル法の主要課題に対する対処の方向性を検討した。第 1 に,発生抑制の強化があげられるが,これについては,主務大臣による判断基準の強化,個々の事業者の再商品化委託料について,ドイツやフランスのように環境負荷の観点を入れた算定をすることが重要である。第 2 に,ただ乗り事業者対策として,再商品化委託料を支払ったことを示すグリーンドット制度を導入することが重要である。第 3 に,選別に関して,市町村による分別収集と特定事業者による選別保管の作業が一部重複している問題に対しては,社会的コストの削減のため,両者を一体化しつつこれを特定事業者に行わせることが考えられる。第 4 に,特定事業者集団からの市町村に対する現行の拠出金制度は構造上持続可能なものではなく,すでに拠出金総額が激減していることから法改正が是非とも必要である。第 5 に,資源の有効利用,環境負荷低減,社会的コストの低減のため,マテリアルリサイクル向けの資源とケミカルリサイクル向けの資源の区別,選別の技術的高度化,マテリアルリサイクルの残渣をケミカルリサイクルに活用することが必要となる。

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参考文献 (2)*注記

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