選択的動脈塞栓術で止血を得た経肛門的直腸異物による腹腔内出血の1例

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タイトル別名
  • A Case of Intra–abdominal Hemorrhage Resulting from a Rectal Foreign Body in Which Hemostasis Was Achieved Through Selective Transcatheter Arterial Embolization
  • センタクテキ ドウミャク ソクセンジュツ デ シケツ オ エタ ケイコウモンテキ チョクチョウ イブツ ニ ヨル フクコウ ナイシュッケツ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は30歳，男性。下腹痛と脱力を主訴に当院救急外来を受診した。Focused assessment with sonography for trauma（FAST）で膀胱周囲と肝表・脾周囲に腹水を認め造影CT検査で直腸周囲から腹腔内に多量の血腫と造影剤漏出を認めた。改めて腹部外傷について問診したところ，発症6時間前にペットボトルを挿肛したと申告した。経肛門的直腸異物による直腸動脈出血と診断し血管造影を行った。下腸間膜動脈造影で上直腸動脈から造影剤漏出を認めたため動脈塞栓術（transcatheter arterial embolization：以下，TAE）を施行した。術後2日目より食事開始し，経過良好で術後8日目に退院した。術後7日目に施行した内視鏡検査では虚血による直腸潰瘍を認めた。経肛門的直腸異物による腹腔内出血に対し選択的TAEで止血を得たまれな症例を経験したため報告する。</p>

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