RSA術後の装具固定は2週間で可能か?
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抄録
RSA術後の装具はADLに支障をきたすため短期間であることが望ましいが,インプラントの緩み,縫合した肩甲下筋腱の断裂が懸念される.術後2週間の装具使用で経過に問題がないか検討した.対象は通常のRSA6肩,BIO-RSA13肩,人工骨頭からRSAへの置換が1肩の計20肩である.術後から他動運動を開始,外旋は30° 以下に制限した.術後1週で外転枕を除去し自動介助運動開始,術後2週でスリング終了,制限なしで自動運動を許可した. 術後脱臼例は無く,画像上5肩にステム周囲lucent lineを認めたが,関節窩側の緩みは全例で認めなかった.自動屈曲可動域の平均は,術前58.0° ,術後1ヶ月69.0° ,2ヶ月97.3° ,3ヶ月113.3° ,6ヶ月133.5° ,1年141.0° であった.エコー検査では肩甲下筋縫合例19肩の2肩に断裂を認め,術前MRIにおいてGoutallier分類III・IVの症例であった.典型的な症例は装具使用2週間で臨床結果に大きな影響はでなかった.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 45 (1), 171-174, 2021
日本肩関節学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390007750044496768
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- NII論文ID
- 130008080450
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可