腋窩嚢(Axially pouch)を中心に肩甲下筋直下に認めた線維性腫瘤に対する治療経験

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抄録

【症例】68歳男性,主訴は左肩痛である.6年前に症状が出現し,以後夜間痛,可動域制限を認めた.MRIにてAxillary pouchを中心に,左肩甲下筋下に腫瘤性病変を認めた. Delto-pectoral approachで展開し,肩甲下筋を切離,反転させたところに腫瘤性病変を認め,摘出した.病理では細胞成分が少なく,硝子化と紡錘形の線維芽細胞の増殖を認めたが確定診断には至らなかった.術後2年で再発なく,可動域は改善し,夜間痛も消失した.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 45 (1), 185-188, 2021

    日本肩関節学会

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