鏡視下Bankart術後関節窩表面積減少の要因 ~高周波電気蒸散機器の影響,年齢,スポ ーツについて~
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抄録
我々はBankart修復(ABR)後,約44%で運動再開までに関節窩横径が5%以上減少したと報告した.それまで関節窩縁軟骨を高周波電気蒸散機器(RF)で除去していたが,RF使用を控え,術後関節窩骨形態への影響を調査した.また年齢,スポーツ活動の影響を調査した.ABR後39肩の3DCTで関節窩表面積を計測し,術翌日に対し運動再開時(平均5.4ヵ月)に5%以上減少したものを骨減少と定義した.<BR> RF使用14肩(56.0%),非RF使用9肩(64.3%)で骨減少を認め,減少率は7.8%,7.3%で有意差を認めなかった.競技者14肩(82.4%),非競技者9肩(40.9%)で骨減少を認め,減少率は10.6%,5.3%,前者で有意に減少率が大きかった.年齢と骨減少率は相関係数-0.46で,若年で骨減少例が多かった.関節窩縁RF使用の術後関節窩形態への影響はなく,若年,スポーツ競技者で表面積が減少した.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 45 (2), 241-245, 2021
日本肩関節学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008454522627328
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- NII論文ID
- 130008113132
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可