南鳥島レアアース泥に含まれるマイクロマンガンノジュールの地球化学的特徴:超高濃度レアアース泥の生成機構に対する示唆

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タイトル別名
  • Geochemical features of Fe-Mn micronodules in deep-sea sediments around Minamitorishima Island: Implications for the formation process of extremely REY-rich mud

抄録

<p>超高濃度レアアース泥を含む南鳥島周辺の深海堆積物からマイクロマンガンノジュールを分離回収し,ICP-MSを用いて化学組成分析を行った.得られた化学組成データのk-meansクラスター分析により,これらのマイクロノジュールは異なる地球化学的特徴を持つ5つのグループに分類された.各コアにおけるマイクロノジュールの特徴の深度方向変化に注目すると,超高濃度レアアース泥の下部では強い続成起源のマイクロノジュールが見られ,レアアース濃度ピーク付近から上部にかけては海水起源寄りの,相対的に酸化的な環境を示唆するマイクロノジュールに遷移することが分かった.この結果は,堆積物中でレアアースホストとなる魚骨片の濃集と関連した海底への有機物供給の増減や底層流の強度変化を反映していると考えられ,先行研究で提案された超高濃度レアアース泥の生成過程と調和的である.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853343594417536
  • NII論文ID
    130008129823
  • DOI
    10.14862/geochemproc.68.0_40
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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