無人地上車両(UGV)を用いたマルチコイル型電磁探査システムの開発

  • 佐竹 海
    早稲田大学大学院 創造理工学研究科 地球・環境資源 理工学専攻
  • 井手 健斗
    早稲田大学大学院 創造理工学研究科 地球・環境資源 理工学専攻
  • 万沢 かりん
    早稲田大学大学院 創造理工学研究科 地球・環境資源 理工学専攻
  • 上田 匠
    早稲田大学 創造理工学部 環境資源工学科
  • 神宮司 元治
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査 総合センター
  • 横田 俊之
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査 総合センター
  • 小森 省吾
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 地質調査 総合センター

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a multi-coil electromagnetic exploration system using an unmanned ground vehicle
  • ムジン チジョウ シャリョウ(UGV)オ モチイタ マルチコイルガタ デンジ タンサ システム ノ カイハツ

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抄録

<p> 近年,電動マルチコプターを中心とした小型無人航空機など,いわゆる無人機・ドローン技術は,様々な分野において利用や研究開発が進められ,社会的に期待が高まっている。一方,地下空間の利用においては,地表から深度数メートルから数十メートルまでの浅層領域を対象とした問題が顕在化し,広範囲なエリアを非破壊で調査できる地下浅部探査の必要性が高まっている。このような背景を踏まえ,単一周波数・マルチコイル型電磁探査装置と無人地上車両(UGV)を組み合わせた新しい浅部探査用の電磁探査法システムの開発を進めている。本論文では,まず,本システムを用いたシステム構築の実現可能性を検証実験で確認し,実用を見据える品質のデータ取得を目指した。また,本システムの実行性と有効性を確認するために,茨城県古河市の宮戸川の堤防の一部を対象とした野外実験を実施し,測定結果から地下の見掛比抵抗断面図の作成を試みた。同一測線で往復2回の測定を実施し,再現性の高い見掛比抵抗断面図が得られたことで,本システムによる測定結果の信頼性を確認することが出来た。</p>

収録刊行物

  • 物理探査

    物理探査 74 (0), 151-161, 2021

    社団法人 物理探査学会

参考文献 (6)*注記

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