複数のプロジェクタ・カメラを用いた形状計測システムにおける未復元投影パターンの再推定

抄録

複数カメラによる動的シーンの計測では,計算効率などの点からvisual hullに基づく手法が多く用いられてきた.しかし,元々のvisual hullの手法では,凹形状の部分が上手く復元できないなど,結果の精度面での問題点がある.我々の研究グループでは,先行研究において,カメラとプロジェクタを複数台並べて能動ステレオ法を適用することで,全周囲の形状を計測する手法を提案した.このとき,複数のプロジェクタの照射範囲におけるパターンの干渉が問題となるが,パターンとして単純な平行線を利用することで,検出画像からの曲線の検出を容易にし,また,曲線どうしの交点を復元に利用した.先行研究における課題の一つに,復元の欠損を減らすことが挙げられる.欠損が生じることの理由として,検出された曲線どうしの交点を手がかりとして利用しているために,交点が少ない孤立した曲線が復元されないことが挙げられる.本論文では,先行研究での復元における未復元の曲線を,後処理として復元するアルゴリズムを提案する.前提条件として,既に多くの曲線が復元されていると期待できるので,これらの復元結果を,未復元の曲線とパターンの対応を決めるための手がかりとして利用する.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050292572137860736
  • NII論文ID
    170000067374
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00077829/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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