ビッグデータ時代にグローバルなキャリア形成を目指して!

抄録

産業界や学術界において,さまざまな技術交流や標準化活動の中,組込みシステムや組込み開発環境の事業戦略が,近年大きく変わりつつある.例えば,ソフトウェア工学が DSL(Domain Specific Language) を定式化する以前に,制御工学では今やデファクトスタンダードの DSL が確立された.そういった中で,日本はグローバルな視点で遅れを取ったともいえるので,何らかの対処が必須になっている.組込みソフトウェアの開発の方式は,西欧に多く存在する産業のリーダ企業が,東欧やインドなどと連携して開発を行う方向へ進んでいる.一方,日本でも一国での閉じた開発から,中国や東南アジアへの開発委託や開発拠点化が進んでおり,まさにグローバル化は知らぬ間に進んでいるのが今日の実体といえる.これは,単に開発コストの削減というよりも特定の製品づくりへのグローバルレベルでの選択と集中という経営戦略,そして地域の事情に応じた製品作りが可能な方式への切り替えを意図していると推察される.アカデミアにおいても,2008 年に 「留学生 30 万人計画」 が政府により発表され,文部科学省やさまざまな機関により,日本人学生の海外留学支援とともに,外国の優秀な留学絵師を受け入れるためのさまざまなサポート事業の公募が行われ,先ごろスーパーグローバル大学の採択結果が公表された.今後,産学連携は日本企業・国内大学,研究機関だけにとどまらず,広く世界を視野に入れた形で展開され,学生や若手の研究者,技術者にとって能力を発揮して,飛躍していくためのチャンスとなっている.本パネルは,そういった状況から,ビッグデータ,組込みシステムの領域において,若い世代が明るい未来を築いていけるための光明を見いだすべく,パネリストとともに会場の参加者と積極的な意見交換を進めていきたい.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050011097125246336
  • NII論文ID
    170000087164
  • Web Site
    http://id.nii.ac.jp/1001/00106398/
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    conference paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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