環境発電動作を想定した揮発・不揮発レジスタ併用型フロアプラン指向高位合成手法
Abstract
周辺環境からエネルギーを採取する環境発電は発電機が故障した場合の非常用電源として利用できる.環境発電にはエネルギー供給が少量で不規則かつ不安定であるため,環境発電による小容量バッテリを電力源とした回路はエネルギー不足による停電が発生する可能性がある.これに対し,停電直前にデータを不揮発レジスタに書き込むことで停電に対してロバストな設計が可能となる.本稿では環境発電による動作を想定した揮発 ・ 不揮発レジスタ併用型フロアプラン指向高位合成手法を提案する.提案手法はレジスタ分散アーキテクチャを対象にスケジューリング,バインディング,モジュールフロアプランの反復に基づく.この際,セーフティライン候補と呼ばれる全データを不揮発レジスタに保存するタイミング候補を導入し,セーフティライン候補をまたぐ演算を禁止するようスケジューリングを行い,揮発 ・ 不揮発レジスタを割り当てることで,停電直前に全データを不揮発レジスタに保存する.その結果,充分なエネルギーのもと回路を実行するときはレイテンシと消費エネルギーを小さく抑え,環境発電による少量のエネルギー供給下では停電によって発生するロールバック実行を抑制する.提案手法はナイーブな手法と比較して充分なエネルギーのもと回路を実行するときは実行時間を平均 30.76 %,最大 40.54 %,消費エネルギーを平均 24.94 %,最大 36.66 % 削減した.同様に環境発電による少量のエネルギー供給下ではロールバック実行抑制により実行時間を平均 30.58 %,最大 38.64 % 削減した.
Journal
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- DAシンポジウム2017論文集
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DAシンポジウム2017論文集 2017 57-62, 2017-08-23
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050011097170179200
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- NII Article ID
- 170000175865
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00183171/
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- conference paper
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- Data Source
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