新生児, 未熟児におけるCefotaximeの基礎的・臨床的検討

書誌事項

タイトル別名
  • PHARMACOKINETIC, BACTERIOLOGICAL AND CLINICAL STUDIES OF CEFOTAXIME IN NEWBORN AND IMMATURE INFANTS
  • シンセイジ ミジュクジ ニ オケル Cefotaxime ノ キソテキ リンシ

この論文をさがす

抄録

本邦でのCephem系注射剤は近年発売されたCefuroxime, Cefoperazone, Cefotaxime (CTX), Ceftizoxime, Latamoxefを加え21剤と多くあるが, この中で新生児・未熟児に対し適正投与方法の検討がなされたものはCephalothin (CET) 1, 2), Cephaloridine (CER) 1), Cefazolin (CEZ) 3), Cefmetazole (CMZ) 4) の4剤にすぎない。<BR>CTXは7-Aminocephalosporanic acid (7-ACA) の7位の置換基がアミノチアゾリル核とsyn-メトキシイミノ基を有し, β-Lactamaseに対し安定で, Haemophilus influenzaeをはじめとする種々のグラム陰性桿菌や, グラム陽性球菌のStreptocoms pyogemes, Streptococcus pneumomiae等に対し優れた抗菌力を有する薬剤で, 一般小児の種々の細菌感菌症における検討は既に了し, 高い有効率と安全性が報告5~9) されている。<BR>そこで私たちは本剤を新生児・未熟児に投与し, 血漿中, 尿中濃度および回収率, 髄液中濃度を測定, B群溶連菌に対する薬剤感受性試験を実施, 新生児・未熟児の各種細菌感染症に投与し, 臨床効果および副作用を検討したので, その成績を報告する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ