頭がい内手術後の突発性脳波異常の出現とてんかん性けいれん発作の危険性及びけいれん剤の使用

書誌事項

タイトル別名
  • The Incidence of Paroxysmal EEG Abnormality and Convulsive Seizure after the Intracranial Surgery, and Effect of Anticonvulsant
  • トウガイナイ シュジュツゴ ノ トッパツセイ ノウハ イジョウ ノ シュツゲン

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抄録

頭蓋内動脈瘤, 動静脈奇形, 脳腫瘍ならびに脳挫傷を伴う頭蓋内血腫の, いずれかで手術をうけた101例を術後2年ないし7年経過を観察し脳波記録, 抗痙攣剤投与を行つた. 脳波の突発性異常は動脈瘤例で7.8%, それ以外の疾患群で30.0%と有意の差あり, 全例通算18.8%であつた. この突発性異常を呈する19例に抗痙攣剤を使用したが, うち3例に痙攣発作を認め, その他服用中止群より3例, 脳波異常なく, 抗痙攣剤非服用群より1例, 計7例(全対象の7%)に痙攣発作をみた. 術後のてんかん性痙攣発作の危険性を配慮し, 脳波所見に基づいて適当な抗痙攣剤使用など積極的なコントロールが必要である.

収録刊行物

  • 医療

    医療 35 (6), 527-530, 1981

    一般社団法人 国立医療学会

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