ラナンキュラス茎頂培養法および増殖培養法の確立

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  • ラナンキュラス ケイチョウ バイヨウホウ オヨビ ゾウショク バイヨウホウ ノ カクリツ

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抄録

ラナンキュラスの茎頂培養法および増殖培養法を確立した。茎頂培養法については,培地に添加する植物ホルモン組成,培養時の雑菌生育抑制,水浸状化の回避を検討した。増殖培養法については,培地に添加する植物ホルモン組成,培養温度条件を検討した。得られた結果は次の通りであった。 (1)茎頂培養条件は,茎頂摘出前の材料を70%エタノールで30秒,0.5%次亜塩素酸ナトリウム養液で15分浸漬殺菌し,植物ホルモンとしてBA0.01mg/lおよびNAA0.01mg/l,抗生物質セフォタキシムナトリウム600mg/l,PVPまたはカザミノ酸500mg/l,Gelrite5g/lを添加し,pH5.6に調整したMS培地を用いることにより,培養時の雑菌生育抑制および再生植物体の水浸状化を回避でき,70~80%の高い再生率が得られた。 (2)増殖培養に用いる培地には,植物ホルモンとしてBA0.05mg/lおよびNAA0.01mg/lを添加し,培養温度条件は,明期15℃,暗期10℃に設定するのが最も適当であった。 (3)上記条件による増殖効率は,約1年で少なくとも1000~3000倍であると考えられた。

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