ジメチルスルホキシド中のオキサゼパムの腹腔内注射を受けたSwiss albinoマウスにおける死亡率

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タイトル別名
  • Mortality in Swiss Albino Mice after i. p. Injection of Oxazepam in Dimethyl Sulphoxide
  • ジメチルスルホキシド中のオキサゼパムの腹腔内注射を受けたSwiss albinoマウスにおける死亡率〔英文〕
  • ジメチルスルホキシドチュウ ノ オキサゼパム ノ フククウナイ チュウシャ オ

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抄録

ジメチルスルポキシド (DMSO) 中に溶解したオキサゼパムを単回投与 (60mg/kg) されたSwiss albinoマウスの20%が7日以内に死亡した。Swiss albino系統由来のジアゼパム感受性マウスでも同様の高い死亡率 (37%) が認められた。これに対し, DMSOまたはジアゼパム (35mg/kg) を投与されたSwiss albinoマウスの死亡率はゼロだった。ジアゼパムの投与量が60mg/kgになっても死亡率は10%にすぎなかった。同様の処理を行ったBALB/cマウスの死亡率が7%にすぎなかったことから, Swiss albinoマウスでオキサゼパムによる死亡率が高いのは系統差によるものと思われた。この結果はDMSOは注射によるオキサゼパムの投与に便利な唯一の賦形剤であることから汎用されているが, 動物の不必要な損失を避けるためには実験に際して適切な系統を選ぶ必要があることを示唆している。

収録刊行物

  • Experimental Animals

    Experimental Animals 41 (2), 247-249, 1992

    公益社団法人 日本実験動物学会

被引用文献 (1)*注記

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