<論説>双頭龍文鏡 (位至三公鏡) の系譜

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タイトル別名
  • <Article>A Genealogy of the Bronze Mirror Sotoryumom-Kyo 双頭龍文鏡 or Ishisanko-Kyo 位至三公鏡
  • 双頭竜文鏡(位至三公鏡)の系譜
  • ソウトウ リュウブンキョウ イ シ サンコウキョウ ノ ケイフ

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抄録

二世紀後半以降の代表的な鏡の一型式として、通称位至三公鏡がある。本稿ではこの鏡の主文様が、胴体の両側に籠頭を一個ずつつけた双頭龍文であり、文様を細かく分析すればそこに龍文がくずれてゆく文様変遷の過程を辿りうる事を明らかにし、あわせて、この文様変遷の過程が初現から終末まで二世紀のうちに含められることを出土例より考証した。また日本出土鏡の考察を合わせて行ない、弥生出土鏡が早期の型式のものに限られる事から、弥生出土鏡と古墳出土鏡の型式差の境界が、この鏡においては二世紀後半にあると推定した。最後に、以上の分析に基いて、この鏡の名称を双頭龍文鏡と改める事を提唱した。

収録刊行物

  • 史林

    史林 66 (1), 95-115, 1983-01-01

    史学研究会 (京都大学文学部内)

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