神奈川県の子犬における犬回虫の感染状況

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タイトル別名
  • <I>Toxocara canis</I>Infections of Puppies in Kanagawa Prefecture
  • カナガワケン ノ コ イヌ ニ オケル イヌ カイチュウ ノ カンセン ジョウ
  • Toxocara canisInfections of Puppies in Kanagawa Prefecture

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抄録

1984年11月から1985年3月までの期間に, 神奈川県において2-4ヵ月齢の子犬76頭について寄生蠕虫の検索を行った.供試犬は, 3日間にわたって糞便検査を行って寄生線虫類のEPGとEPDを算定した後にすべて剖検し虫体を採取した. その結果, 76頭中58頭 (76.3%) に蠕虫の寄生が認められた. 検出された蠕虫は, マンソン裂頭条虫 (1頭, 1.3%), 瓜実条虫 (13頭, 17.1%), 豆状条虫 (1頭, 1.3%), 犬鞭虫 (8頭, 10.5%), 犬回虫'(52頭, 68.4%), 犬鉤虫 (1頭, 1.3%) の6種であった. 犬1頭当たりの寄生虫体数は, 瓜実条虫や犬鞭虫では100隻を超える例もみられたが, 犬回虫では1-28 (平均8.5) 隻であった. しかし, 犬回虫は他の線虫に比べて排出虫卵数 (EPG, EPD, EPDPF) が多いことが示された.

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被引用文献 (1)*注記

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