<I>Actinobacillus pleuropneumoniae</I>1型菌による豚の線維素性胸膜肺炎の発生

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site 被引用文献3件

書誌事項

タイトル別名
  • An Outbreak of Porcine Pleuropneumonia Caused by <I>Actinobacillus pleuropneumoniae</I> Serotype 1
  • Actinobacillus pleuropneumoniae1型菌による豚の線維素性胸膜肺炎の発生
  • Actinobacillus pleuropneumoniae1ガタキン ニ
  • An Outbreak of Porcine Pleuropneumonia Caused by Actinobacillus pleuropneumoniae Serotype 1

この論文をさがす

抄録

1989年3～4月にかけて, 石川県内の一貫経営農場でActinobacillus pleuropneumoniae (Ap) 感染症が発生した.<BR>2～3カ月齢の育成子豚170頭のうち50頭が1～2日の経過で呼吸困難喀血等の重篤な症状を呈し, そのうち18頭が死亡した<BR>剖検では, 本症に特徴的な胸水の貯留, および線維素性癒着が認められ, 組織学的には出血を伴う肺水腫がみられた. 酵素抗体法により病変部に一致してAp 1型抗原が検出され, 細菌検査で肺の病巣部からAp 1型菌が分離された.<BR>分離菌株はSM, OTC, CPおよびTPに低感受性で, プラスミドプロフィールから薬剤耐性プラスミドの保有が示唆された.<BR>発生農場の飼養豚におけるAp 1型菌に対する抗体陽性率は50.8%であったが, 県内の他23農場で飼養されていた豚313頭ではAp 1型菌に対する抗体陽性例は認められなかった.<BR>これらの所見から本疾病を予防するには, 薬剤感受性試験に基づいた投薬の実施とAp 1型菌を含んだ多価ワクチン開発の必要性が示唆された.

収録刊行物

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ