犬における狂犬病ワクチン抗体の持続と保有状況

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  • Persistence and Prevalence of Antibodies Produced by Vaccination against Rabies in Dogs
  • イヌ ニ オケル キョウケンビョウ ワクチン コウタイ ノ ジゾク ト ホユウ

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抄録

野外でのワクチン接種後の免疫持続調査ならびに1986-1989年に収集した福岡市の飼育犬942例および宮崎・熊本両県の抑留犬149例の血清について, 狂犬病ウイルスに対する中和抗体価の測定を実施した.<BR>狂犬病組織培養不活化ワクチン接種後の免疫持続は1カ月目で中和抗体の幾何平均値が137.2, 6カ月目で59.3および12カ月目で26.0倍を示し, 全例が12カ月間, 4倍あるいはそれ以上の抗体価を持続保有していた. 中和抗体価分布の幾何平均値は飼育犬で18.4倍および抑留犬で6.0倍で有意差を認めた. 飼育犬と抑留犬の中和抗体価4倍あるいはそれ以上のものは, それぞれ62.4%および31.5%を示し, これらの比率でも有意差を認めた.

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