ネオスポラ様原虫の感染を伴った異常産子牛の病理像

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タイトル別名
  • Pathological Findings on Four Abnormally Born Calves with Infection of <I>Neospora</I>-Like Protozoa
  • ネオスポラ様原虫感染を伴った異常子牛の病理像
  • ネオスポラヨウ ゲンチュウ カンセン オ トモナッタ イジョウ コウシ ノ ビ
  • Pathological Findings on Four Abnormally Born Calves with Infection of Neospora-Like Protozoa

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抄録

虚弱と脊椎および四肢の弯曲・関節拘縮, あるいは小脳低形成を示した4例の異常産子牛の脳・骨格筋および心筋にトキソプラズマ様のシストあるいはタキゾイトが認められた.シストは円形から楕円形で壁が厚く, 内部には1側に偏在する核を有する三日月状のブラディゾイトを多数認めた.ホルマリンで固定したシストおよびタキゾイトについてToxoplasma gondii, Hammondia hammondi, Neospora caninumおよびSarcocystis crusiに対する抗体を用いた酵素抗体法を行ったところ, N.caninumのみ陽性であった.<BR>本検索により, 本原虫がわが国にも存在すること, および本原虫の感染が牛の異常産を惹起する可能性があることが明らかとなった.

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